初回4点先制も、悪夢の逆転負け。4年生の秋、涙の終幕

 大学野球の聖地・明治神宮への道は、あまりにも険しかった。
 「横浜市長杯争奪 第21回関東地区大学野球選手権大会」の初戦が11月5日(日)、秋晴れの横浜スタジアムで行われた。我らが関東学院大学は首都大学野球連盟2位の帝京大学と激突。初回に4点を奪う最高の滑り出しを見せたものの、中盤に追いつかれると、終盤に力尽き逆転負け。悲願の全国大会出場は夢と消え、この一戦をもって4年生はユニフォームを脱ぐこととなった。
 試合はいきなり動いた。初回、関東学院大は相手投手の立ち上がりを攻め、四死球とエラーで満塁の絶好機を迎える。ここで打席には頼れる4年生クリーンナップ。まずは五番・久次米(4年・日本航空)が先制の口火を切ると、続く樋口(4年・國學院栃木)、笠井(4年・山梨学院)も執念で食らいつき、怒涛の3連続タイムリー! 一挙4点を奪い、ハマスタの3塁側スタンドは歓喜に沸いた。
 このまま主導権を握るかと思われた。しかし、帝京大の反撃が関東学院大を徐々に追い詰める。2回に一発を浴びると、試合の流れが傾き始める。2回以降、打線は相手投手の前に沈黙。重苦しい空気が漂い始めた5回、守備のミスと四球で招いたピンチで、相手三番打者に悪夢の同点3ランホームランを浴び、あっという間に4-4の同点に追いつかれた。
 それでも、ナインは下を向かなかった。直後の5回裏、二番・伊藤(3年・木更津総合)が「先輩たちとまだ野球がしたい」と、気持ちを込めて振り抜いた打球は、レフトスタンドへ一直線。貴重な勝ち越しソロホームランとなり、再びチームに勝利の灯をともした。
 だが、勝利の女神はあまりにも残酷だった。6回帝京大は、安打と犠牲バントで二塁に進められると、九番打者にライトオーバーのタイムリー二塁打を浴び、ついに同点を許す。その後も関東学院は再三ランナーを出すものの、あと一本が出ず、ホームが遠い。攻撃の歯車が噛み合わないまま、凡打の山を築き、8回終了時で5-5の同点。
 そして運命の9回表の帝京大の猛攻。先頭を四球、続く打者が安打、犠打のあと四球でチャンスを広げられると、相手六番打者に走者一掃のタイムリースリーベースを浴びて万事休す。ダメ押しの3点を奪われ、試合を決定づけられた。
 先発・久米(3年・東海大甲府)から山下(2年・埼玉栄)、林(3年・高川学園)へと繋いだ投手リレーも、9安打2本塁打を浴び8失点と、最後まで帝京大の勢いを止めることはできなかった。投打ともに精彩を欠いた、悔いの残る完敗だった。
 試合終了、選手たちはグラウンドに崩れ落ちた。この試合で、4年生は4年間の公式戦全日程を終えた。流した涙は、後輩たちへのメッセージだ。リーグ優勝、そして全国大会出場という大きな目標は、新チームへと託された。
 4年生、4年間本当にお疲れ様でした。君たちの熱い戦いは、我々の胸に確かに刻まれている。

(写真は、先制タイムリーの久次米(4年・主将)、6回右中間二塁打の有川(3年)