延長10回裏、執念のサヨナラ勝ちで桐蔭横浜大とのプレーオフを制す

 秋の関東大会、最後の椅子をかけた一戦は、誰もが息をのむ劇的な幕切れとなった。
 神奈川大学野球秋季リーグの雌雄を決するプレーオフが10月25日(土)、雨の降りしきる関東学院大学ギオンパークで行われた。勝率で並んだ宿敵・桐蔭横浜大学との一戦は、3時間40分に及ぶ死闘の末、関東学院大学が延長10回裏、サヨナラ勝ち。劇的な勝利で秋季リーグ2位の座を確定させ、第21回横浜市長杯争奪関東地区大学野球選手権大会への出場権をもぎ取った。

 試合は序盤、関東学院大にとって悪夢のような展開で始まった。初回、先発の山下(2年・埼玉栄)がまさかのボークで先制点を献上。続く2回には、負傷退場した久次米(4年・日本航空)に代わってサードに入った杉野(2年・千葉経済大付属)のタイムリーエラーで2点目を奪われ、序盤から重苦しい雰囲気に包まれた。
 しかし、その嫌なムードをバット一本で吹き飛ばしたのは、頼れる4年生だった。2回裏、5番・樋口(4年・國學院栃木)が安打で出塁すると、7番・笠井(4年・山梨学院)がフルスイング。打球は雨雲を切り裂き、レフトスタンドに突き刺さる起死回生の同点ツーランホームラン。試合を振り出しに戻し、ベンチのボルテージは最高潮に達した。
 だが、強敵・桐蔭横浜も黙ってはいない。直後の3回表、四番バッターがソロ本塁打を放ち、すぐさま勝ち越し。
 その後は両チーム一歩も譲らぬ展開となったが、関東学院大は5回裏、相手エラーで得たチャンスで3番・山田(2年・日大第三)がフルカウントからしぶとく一二塁間を破るタイムリーヒットを放ち、再び同点に追いついた。
 6回以降は、マウンドに上がった久米(3年・東海大甲府)、林(3年・高川学園)の3年生リリーフ陣が粘りの投球を披露。再三ピンチを招きながらも、気迫のピッチングで桐蔭横浜打線を封じ込め、試合は延長戦へと突入した。
 そして迎えた10回裏、ドラマはツーアウトランナー無しから始まった。途中出場した飯田(1年・日大第三)が左中間を深々と破る二塁打で出塁すると、続く樋口は申告敬遠で一塁へ。ここで打席には同じく途中出場の安達(4年・報徳学園)。フルカウントからの8球目、執念で当てた打球は力のないセカンドゴロとなった。誰もが万事休すかと思われたその瞬間、相手二塁手がまさかの悪送球。ボールがファーストミットからこぼれる間に、二塁から飯田が神走塁で一気にホームへ生還。3時間40分に及ぶ激闘に、劇的な形で終止符が打たれた。

 この勝利で関東大会への切符を掴んだ関東学院大学。
 初戦は11月2日(日)13時から、横浜スタジアムで首都大学野球連盟2位(日本体育大学、帝京大学の勝者)と対戦する。激闘を制した勢いそのままに、関東の頂点を目指す。
(写真は10回裏2アウトから左中間2塁打の飯田拓音(1年)とサヨナラゲームを決めた関東学院選手たち)